# 2020年で開発の終了したOSSプロジェクト - PHP Faker

個人的に使用したこのとのあるOSSのうち、2020年で開発の終了したプロジェクトのまとめです。
本当は全部まとめて書こうと思ったけど時間がないので1つずつ紹介します。

# PHP Faker

リポジトリ:https://github.com/fzaninotto/Faker (opens new window)

ダミーデータを生成するライブラリです。Laravelにも同梱されていました。
作者は終了の理由をブログ (opens new window) にて次のように挙げています。

# 環境問題

Fakerは70以上の言語をバンドルしているため、3MBと重いライブラリです。
昨今のCI/CDの流れからダウンロード数がついに1億2100万回を超え、 おそらく11トン以上のCO2を排出したことだろうとのことです。
作者は、開発者たちが気候変動に対して負う責任について心配しており、 結果的に多くのCO2を排出に貢献してしまっていることを悲しんでいます。

# コーパスを変更できない

コーパスを変更できないというのは例えば日本語ロケールでのCompanyクラスでは 下記のように定義してあります。

    protected static $companyPrefix = array('株式会社', '有限会社');

これに「合同会社」などを追加したり逆に「有限会社」を削除することができない、ということです。
Fakerにはシード値を設定でき、シード値が同じなら必ず同じ値を返すようになっていますが、 返す値の元ネタが変わってしまうと返す値が変わってしまうため、無闇に変更ができません。。

# 作者が話せない言語に関するプルリクを処理できない

先述の通り70以上の言語をバンドルしていますが、 作者自身が理解していない言語のプルリクは著作権に引っかかってそうなのは全てリジェクトして、 それ以外はやみくもにマージするという状態になってしまっていました。

# 作者自身はほぼプルリクをマージするだけの貢献になってしまった

知り合いからはメンテナンスを上手く委任していると言われたそうですが、作者自身はその状態(ほぼコミットしていない状態)に不満だったそうです。

# 作者が仕事でPHPを使用しなくなった

5年間PHPを書いておらず、あまり得意でない言語のライブラリを維持するのは楽しくないし、 ライブラリ自体にとっても良くないと考えています。

# まとめ(個人的な感想)

環境問題に関しては個人的にその観点を持っていなかったのでとても興味深かったです。
自動車メーカーのHONDAがカーボンニュートラルを理由にF1を終了するとの発表がありましたが、 システム開発でも同じようにカーボンニュートラルを考える時期になったのかなと思ったりしました。
そうなると巨大なモノシックのフレームワークからマイクロサービスのフレームワークへと 移行が進んだりするのでしょうか...?

ちなみにですが、FakerはLaravelにも同梱されており、 Laravelコミュニティで多く使用されていることから、 フォークしてメンテナンスしていくことを決めたようです。
Changes coming to PHP Faker - Laravel News (opens new window)